著書・CD

「政治参加」する7つの方法

『「政治参加」する7つの方法』
講談社現代新書 714円 (税込)
購入

 小泉純一郎内閣の発足後、にわかに注目を浴び始めている「首相公選制」の導入。選挙で選ばれた国会議員による間接投票に代わって、国民が直接、首相を選出しようという試みだ。単なる人気投票に陥る危険性もはらんだ“諸刃の剣”とも言える制度だが、政治不信の高まりもあって、同調する意見も増えている。
 この問題を突き詰めていけば、国民が政治といかにかかわるべきかという「政治参加」のあり方を問うことになる。本書は情報公開の活用、住民投票、インターネットを駆使した「勝手連」など、地方自治で一歩先に実践されている「政治参加」を取り上げつつ、現代の日本の民主主義を考察する。
 寄稿者は、1997年6月に産業廃棄物処分場建設の是非を住民投票で問うた岐阜県御嵩町の柳川喜郎町長、女性候補者を支援する「WINWIN」運動で堂本暁子千葉県知事誕生の立役者の1人となったジャーナリストの下村満子氏など8人。自らの体験に基づき、政治への市民参加の手法を語る。
 地方で芽生え始めた政治参加のうねりは国政にまで広がるのか。首相公選制などの是非を考えるうえでも興味深い1冊だ。